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平成16年4月1日に医療技術部臨床工学科として独立。平成17年度より人工透析室に臨床工学技士2名が常駐し、平成25年に3名の職員を採用し総勢13名となり、現在に至ります。
透析室以外にもOP室、心臓カテーテル室、救命救急センターでの定期から緊急も含めた症例に対応し、一般病棟における人工呼吸器の緊急時の対応もしています。また、ME機器の保守点検管理業務などに従事しています。2014年から新たにロボット支援手術症例にも対応しております。
医師以外の診療補助に従事する看護師や各種の医療技術者のことをコメディカルと呼んでいますが、臨床工学技士はそのコメディカル職種のひとつです。
臨床工学技士の業務、臨床工学技士法より一部抜粋
人工透析室におけるHD・腹水ECUM・G-CAP・CARTの操作及び血液浄化装置・水処理装置の保守・点検・管理をし、医師・看護師とともに従事しています。
透析室内
RO・透析液供給・透析用剤溶解装置
人工心肺装置・心筋保護液供給装置・術中自己血回収装置等の操作及び保守・点検・管理をし、心臓・大血管手術や整形手術等を医師・看護師らと共に行っています。
人工心肺操作
心臓・大血管手術
心臓・末梢血管カテーテル検査・治療、電気生理検査(EPS)・カテーテル心筋焼灼術(CA)において機器操作をして、検査・治療を医師・看護師らと共に行っています。また、ペースメーカー植え込み時のアナライザー操作や、植え込み後の外来でのフォローアップ時のプログラマー操作を行い、医師と共にペースメーカー植え込み患者様の管理をしています。
心臓カテーテル検査
EPS・CA
ペースメーカー植え込み
ペースメーカー外来
性質上緊急対応が殆どであり、センター内での緊急HD・CHDF・血漿交換・吸着式血液浄化等を行ったり、補助循環装置として、PCPS・IABPの機器操作をしたり、また、急性一酸化炭素中毒・重症熱傷・突発性難聴などといった急性期の症例に対し高気圧酸素治療装置の操作をし、医師・看護師らと共に治療にあたっています。
透析・血漿交換併用症例
PCPS・IABP・CHDF併用症例
人工呼吸器回路のセットアップ・自己診断後基本設定を行い動作確認後機材庫に配置し、いつでも使用可能な状態で準備してあります。また、一般病棟ではラウンドを行い、人工呼吸器の保守・点検・管理も行っています。
人工呼吸器点検
呼吸器ラウンド
その他の業務として、ラジオ波焼灼療法(RFA)での装置の操作を行っています。
手術支援ロボット(ダヴィンチSi)のセットアップ・操作・保守・点検・管理をして医師・看護師らと共に行っています。
清潔カメラノセットアップ
ペイシェントカートのロールイン
当院では厚生労働省より医療機器の保守管理に関する勧告が出されたことや病院機能評価の重要な選考基準であるME機器の中央管理化を進めており、輸液ポンプ・シリンジポンプ・人工呼吸器などの病棟への機器の貸し出し業務のほか、電気メス・麻酔器・除細動器(AEDを含む)などのME機器を定期的に専用テスターなどを用いて、保守点検を行っています。
また、ME機器の点検・修理の窓口を臨床工学科に一元化し、院内修理かメーカー依頼かを決め、簡単な修理・部品交換などは臨床工学技士が行っています。
各種専用テスターによるME機器点検
各種専用テスターによるME機器点検
最終更新日:2020年2月5日