学会認定
科の特徴
- 放射線科診断専門医5名と診療放射技師26名とDA2名、受付4名がチームを組んで診療をしています。320列と64列の2台の高速マルチスライスCTでは1日に約80~90名、3.0テスラの2台のMRIでは約30名の方の検査を行い、放射線科診断専門医が読影し、結果を各科へレポートすることにより、早期の的確な治療へとつながっています。また、2013年5月からPET-CT1台が導入されています。
- 放射線機器を利用しての高度な診断・治療(IVR)
- 高額医療機器の共同利用、地域連携として近隣の「かかりつけ医」からの電話予約(084-941-5151、内線放射線科受付:1170)により高度で専門的な画像診断(CT、MRI、RI)を行い、結果については「かかりつけ医」から説明を受けるシステムもあります。
IVRとは
IVRとはinterventional radiologyの略で日本語では、画像下治療と訳しています。
どんなことをしているのか分かりにくいかと思われますが、簡単に言うとX線遠視、CT、超音波などの画像の誘導下で行う様々な手技、治療のことです。その特徴としては、通常局所麻酔下に行い、痛み、術時間、入院期間が少ない・短いことなどがあげられます。当院の2本の柱である「救急医療」と「がん治療」にIVRは大きく関わっています。
救急医療のIVR
外傷による出血、静脈瘤・動脈瘤の破裂、肝細胞癌など癌の破裂など生命にかかわる出血に対する緊急の止血術、血栓溶解、重症膵炎などに対する動注治療などを救急科医師と密に協力し行っています。
がん治療のIVR
手術(外科療法)、全身抗がん剤(化学療法)、放射線治療とならんで局所治療として現在広く用いられています。
診断
組織学的な診断(良性なのか悪性なのか?病名は何なのか?)をつけるためのCT、超音波ガイド下の針生検などを行っています。
がんに対する治療
- 動脈からのカテーテル治療・・・ストローのような管からの抗がん剤、塞栓物質の投与、時にはカテーテルを血管内に留置します。
- ラジオ波治療…体外から針を刺して熱で腫瘍を焼灼します。
がんによって生じた病態に対する治療
- 体のなかの液体貯留(腹水、胸水、心嚢腋、膿瘍)の排泄
- 悪性腫瘍による胆管、気道、食道、静脈などの狭搾による症状の改善
- 食事が取れない場合の中心静脈へのカテーテル留置、胃瘻造設
最終更新日:2018年11月26日