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医療の質の指標(Quality Indicator)
「良質な医療」を提供することが病院の責務であり、「医療の質」の根幹をなすものが「安全性」であることは申すまでもありません。そのためには、個々の患者さんの病状に応じて常に最新のエビデンスに基づいた安全かつ適正な医療の提供が必須であり、時々刻々と変化する目標に対応し得る仕組みづくりが求められます。
したがって、自らが行っている医療の適切性を評価し改善していくためのツールとして「医療の質の指標」(Quality Indicator:QI)を定めていく必要があります。「医療の質」は一般的には、(1)構造(Structure)、(2)過程(Process)、(3)結果(Outcome)で評価されています。「構造」とは施設、医療機器、医療スタッフの種類や数などであり、「過程」とは実際に行われた診療行為や看護ケアなど、「結果」とは行った診療や看護ケアの結果としての患者の状態すなわち治療成績を指します。
福山市民病院が志向する今後の方向性への道しるべとするために、上記の観点から様々な国内外のQIを取り入れ、当院としての「医療の質の指標」(QI)を作成しました。他院との比較検討も非常に重要であり、院内のみならず開かれた病院であるために、ホームページに順次公開していくことにしました。