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当院小児科では各医師の専門性を活かして腎臓病、内分泌疾患、神経疾患、循環器疾患および血液・腫瘍疾患の5つの専門領域を診療の軸においています。小児腎臓病の診療では腎炎やネフローゼ症候群などの治療、学校検尿異常者の精密検査と管理、先天性腎尿路奇形の診断や管理、夜尿症の治療などを行っています。また、腎炎やネフローゼ症候群の治療に際しては必要に応じて腎生検を施行して治療方針を決めています。(担当医師 安井雅人)
小児内分泌疾患の診療では低身長、思春期早発症、クレチン症やバセドウ病などの甲状腺疾患および糖尿病の専門的治療を行っています。特に、1型糖尿病の治療においては毎日の生活様式が一定でない小児に対応するため、持続皮下インスリン注入療法(CSII)や持続血糖モニタリング(CGM) を導入して厳密な管理を行っています。(担当医師 飛梅斎)
小児神経疾患の診療ではけいれん性疾患を中心に脳波検査や頭部MRI検査などの画像検査を行うことによりてんかんの診断や治療を行っています。(担当医師 三谷納)
小児循環器疾患の診療では心雑音の精密検査や学校心臓検診の異常者に対する精密検査を行っています。また、胎児心エコー検査を行っています。詳細は「胎児心エコー検査について」をご覧ください。(担当医師 河津由紀子、日置里織、小寺亜矢)
小児血液・腫瘍疾患の診療では岡山大学と連携して血液疾患や悪性腫瘍の診療を行っています。(担当医師 村岡倫子)
小児科専門外来では、主に小児アレルギー疾患(気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)に対する専門診療を行っており、日本アレルギー学会指導医2名を擁しています。
食物アレルギー:食物経口負荷試験はクリニカルパスを使用しガイドラインに沿った方法を確立しています。負荷試験の結果に基づいた適切な除去食指導や経口免疫療法、また、アナフィラキシーに対する初期対応指導・エピペン処方や指導も行っています。
気管支喘息:重症度に応じた適切な治療を実施し、吸入ステロイドの導入・吸入指導等も行います。スパイロメーターや呼気NO検査による呼吸機能や気道炎症の評価も行っています。重症喘息に対する抗IgE抗体製剤、抗IL-5抗体製剤、抗IL-4/IL-13抗体製剤等による治療も行っています。
アレルギー性鼻炎:耳鼻科との連携を行いながら、抗アレルギー剤や舌下免疫療法を行っています。
アトピー性皮膚炎:スキンケア指導・ステロイドやタクロリムス、デルゴシチニブ、ジファミラスト等を組み入れたプロアクティブ療法などを含む外用指導を行っています。