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当院は施設の老朽化解消と新たな医療機能整備のため増改築工事を行っています。2023度に行った先行工事に引き続き、大変ご迷惑をお掛けしますがご理解とご協力をお願いいたします。
当院は1962年福山市国民健康保険大門病院として病床数25床の小さな病院からスタートしました。その後、1977年に現在の蔵王町に移転し、病床数増床、診療科目の増設、診療機能の拡充を経て、いまでは506床の圏域の基幹病院としての役割を担っています。
当院の本館は竣工から40年以上が経過し老朽化が課題となっていました。老朽化が進んだ本館の建て替え工事とともに、既存の東館・西館を改修し現状の機能強化と新機能の整備をしていきます。
【施設概要(新本館)】
構造・規模:鉄骨造(免震構造)
地下1階・地上7階建
延べ面積:28,334㎡(全体57,341㎡)
病床数:506床(一般500床/感染症6床)
県をまたいだ別の病院で出産するしかなかった「リスクのある出産」に対応するため、また、出産することができる病院が減ってきているなか、「安心して出産できる環境」を整えるため周産期母子医療センターを設置します。センターには切迫早産、多胎妊娠などリスクのある出産に対応するMFICU(母体・胎児集中治療室)、低出生体重児、臓器に異常がある新生児を受け入れるNICU(新生児集中治療室)、NICUにて治療を受け安定した新生児を引き続き治療するGCU(新生児回復室)を整備し、安心・安全な出産を福山で目指します。
圏域内に救命救急センターをもつ病院(生命に関わる重症患者に対応する救急施設)は当院のみであり、救急医療の最後の砦となっています。この増改築を機に、救命救急センターを1階から2階に移設します。
2階は救命救急センター・手術室等の救急関連部門を集約することによって、現在よりも高度な救急医療体制を構築します。さらに、屋上にヘリポートを設置し、救命救急センターへ直通する患者搬送エレベーターを整備し、より迅速な救急搬送が可能となります。
コロナ渦で多くの患者を治療したのがこの感染症病床です。現状の感染症病床は移設し、必要な機能を十分に備えた上でリニューアルします。感染症病床は既存の6床のままですが、必要時には病床数を増やせるよう感染症対策の仕切も同フロア各所に設置します。
本事業は、医療を継続しながら本館の建替えや既存棟の改修を行うため、建築・改修・解体を繰り返す複雑な工事ステップを踏んでいく必要があり、今後9年近くを要する工事となります。
工事全体の整備が終わるのは2032年度末を予定しています。
2024年10月末時点
地下階と免震装置を設置する基礎のための約10mの掘削工事も大詰めとなり、基礎を支えるための地盤改良工事を再開しています。
いよいよ建物の基礎工事がはじまり、今後は建物の形が分かりやすくなっていきます。
過去の進捗状況はこちらをご覧ください。⇒【工事進捗状況】
福山市民病院増改築事業を進めるにあたって、多額の費用を要する見込みであることからご協力いただける方の寄附を受け付けています。
詳しくはこちらをご覧ください。
皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。