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脳腫瘍
脳腫瘍の放射線治療
当院では脳、肺、肝への定位放射線治療を実施しています。
定位放射線治療は“ピンポイント照射”と⾔われています。多⽅向から三次元的に細いビーム状の放射線を病巣にピンポイントに集中して照射する放射線治療法です。⽐較的に⼩さな腫瘍に対してのみ⾏える治療法です。
放射線治療開始までの手順
1 頭部用固定具作成
2 照射野設定用CT撮影
3 放射線治療計画立案
4 放射線照射実施
治療例
多軸回転(振子)照射
左:治療前 右:治療後
転移性腫瘍(→)は治療3か月後に
消失はしていないがかなり縮小している。
転移性脳腫瘍に対して、TrueBeamSTxに装備されている1本が2.5mm幅のマイクロマルチリーフコリメータで照射野を形成して、定位照射を施行します。頭部固定用シェルにて頭部を固定し、造影CTにて転移性腫瘍に対する治療計画を立てます。計画した線量が正確に照射されているか模型を使って実測します。問題となる誤差がないことを確認し、後日、放射線治療を施行します。
放射線治療当日は、Exactracを使用して画像誘導を行い、腫瘍が治療計画と同一部位にくるように位置補正します。Exactracでは頭蓋骨にある“しわ”に合わせて位置を計算することができるため、非常に正確に位置補正が可能です。