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緩和ケアセンターとは
緩和ケアセンターを開設しました
当院は緩和ケアの質の向上を目的に、“緩和ケアセンター”を2019年8月1日に開設いたしました。緩和ケアセンターは、全てのがん患者さんやその家族等に対して、診断時からより迅速かつ適切な緩和ケアを切れ目なく提供するため、これまでの『緩和ケアチーム』『緩和ケア病棟』『緩和ケア外来』等を統括し、専門的緩和ケアを提供する院内拠点組織です。また地域の医療機関や在宅療養支援診療所等との連携を図り、穏やかな療養ができるよう支援することを目指しています。
そこで、それぞれの部署の業務を紹介します。
緩和ケアチーム(PCT:palliative care team)
がんに伴う身体症状や精神症状等の緩和ケアに関して、専門的な知識や技術を提供することにより病院内の医療従事者への教育・支援を行っています。また、主治医等との協働のもとに患者さんおよび家族や介助者のQOLの維持向上を図っています。
緩和ケア病棟(PCU:palliative care unit)
痛みや不安などの症状を和らげ、その人らしく有意義に過ごしていただけるよう療養環境を整え、多職種でかかわっています。月に一回『アニマルセラピー』や緩和ケア病棟ならではの『イベント』を行い、癒しのときを提供しています。
症状が落ち着かれたら、住み慣れた自宅での療養ができるよう在宅チームの調整を行い、退院後の療養をサポートしています。
緩和ケア外来
がんで通院されている患者さんや、がん治療中の患者さんで、つらさや苦痛症状が強く緩和ケアが必要な場合の診察を行っています。また入院中の患者さんが緩和ケア病棟へ転棟を希望されるときも対応しています。
がん看護外来
相談内容
- からだの症状(痛み・だるさ・息苦しさ)がつらい。
- 病気の治療について不安がある。
- 今後の治療や療養について悩んでいる。
- 悩みをどこに相談すればよいのかわからない。など・・・
外来でがんの告知を受ける時、治療の変更などについて患者さんに説明するとき診察に同席したり、外来診察の待ち時間を利用して患者さんやご家族の不安や心配事への対応を行っています。対応を希望される時は、主治医にご相談ください。