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肝疾患診療連携拠点病院とは、肝疾患診療の向上及び均てん化を図るため、その中心となるべく都道府県より指定された病院で、肝臓疾患の専門家による、専門的知識に基づいた「肝臓がん撲滅」のための、積極的な肝疾患診療を行っています。
肝疾患診療連携拠点病院とは、以下にあげる活動等を行っています。
全国に71施設 広島県下では広島大学と当院の2病院が指定を受けています(2020年3月時点)。
療圏 | 肝疾患診療連携拠点病院 | 所在地 |
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全域 | 国立大学法人広島大学病院 | 広島市南区霞1-2-3 |
全域 | 福山市民病院 | 福山市蔵王町5-23‐1 |
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 肝炎情報センター ホームページ<外部リンク>
厚生労働省は全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、全国393病院をがん拠点病院として指定しています(2020年3月1日現在)。当院も同指定を受けており、専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の連携協力体制の構築、がん患者に対する相談支援及び情報提供等を行っています。
広島県下には11施設あり、福山・府中二次医療圏では当院が指定を受けています。
厚生労働省がん診療拠点病院 等<外部リンク>
国立研究開発法人 国立がん研究センター がん対策情報センター ホームページ<外部リンク>
日本肝胆膵外科学会高度技能専門医制度修練施設とは、高難度肝胆膵外科手術(肝胆膵外科の中でもより難易度の高い手術)を年間30例以上行っている施設で、日本肝胆膵外科学会の定める高度技能指導医あるいは高度技能専門医が1名以上常勤し、十分な教育体制が取られている施設です。
広島県下には12施設あり、うち年間50例以上のA施設(30~49例はB施設)は当院を含めて5施設です。
広島県 | 福山市民病院(施設A) |
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広島赤十字・原爆病院(施設A) | |
広島大学病院(施設A) | |
県立広島病院(施設A) | |
広島市立広島市民病院(施設A) |
日本肝胆膵外科学会ホームページ高度技能専門医・高度技能指導医・名誉指導医・修練施設検索<外部リンク>
広島県下には14施設が指定を受けています。
日本胆道学会 指導施設一覧<外部リンク>
広島県下には4施設が指定を受けています。
日本膵臓学会 指導施設一覧<外部リンク>
最新の超音波検査装置、2台の320列・高速マルチスライスCT、2台の3.0T(テスラ)MRI、PET-CT、各種シンチグラム等を駆使し、放射線診断専門医が正確な診断を行っています。
肝切除においては、個々の患者さんの肝機能を、血液検査等に加えて、肝シンチグラフィーや画像解析ソフトを用いて、正確に術前シュミレーションし、必要十分な手術術式を選択するよう努めています。
胆膵疾患においては、胆膵内視鏡・胆膵超音波内視鏡を胆膵内視鏡の専従医が徹底的に行い、正確な術前診断に努めています。
他疾患で経過観察中のStage1膵癌をCTで指摘、EUS-FNA(超音波内視鏡下針生検)で7mm大の腫瘤を穿刺し、腺癌の病理組織診断
肝切除においては、大きな切除が必要であっても、その手術を行った場合の残肝機能(切除後に残る肝臓の機能)が生命維持に十分でないと評価された場合には、切除予定の肝臓の血管の一部(門脈という肝臓を栄養する血管)を放射線専門医が術前にIVR-CT Angioシステムを用いてIVR(Interventional Radiology:血管内手術)で塞栓することで、切除予定肝を萎縮させ、残存予定肝を代償的に肥大させ、2~3週間後により安全性を高めた手術を行うような対策も行っています。
胆嚢癌肝門浸潤症例
経皮経肝的門脈塞栓術(PTPE)で右門脈塞栓
PTPE施行3週間後に肝拡大右葉切除(肝右葉+尾状葉+S4a切除)、肝外胆管切除、胆道再建
術前シュミレーションで切除が困難な転移性肝癌症例に対しては、化学療法を行うことで腫瘍の縮小を図った後に、根治を目指した肝切除を行うこともあります。
(「転移性肝癌について」の項をご参照ください)
膵癌においては、血管合併切除・再建切除を伴う膵切除を心臓血管外科の協力のもと積極的に行っています。最新のガイドラインでは術前化学療法後の切除が提案されており、適応の患者さんには、術前化学療法後の切除を行っています。
通常の切除では、癌が残ってしまう可能性のより高い患者さん(Borderline resectable膵癌)に対しては、放射線治療専門医や日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医の協力のもとImage Guided Radiotherapy(IGRT)などの先進的な放射線治療と化学療法を併施した術前放射線化学療法後の切除も行っております。
(「膵疾患について」の項をご参照ください)
肝胆膵領域においても、当院の特徴の一つである低侵襲治療としての腹腔鏡下手術を積極的に導入し、良好な手術成績と術後のQOL(quality of life:生活の質)を追求しています。
当院は腹腔鏡下肝切除が保険収載され、施設基準が設けられた2010年から施設認定を受け(2013年には施設基準が緩和)、2019年12月現在までに腹腔鏡下肝切除術(腹腔鏡下のラジオ波焼灼等は除く)を325例に施行してきました。
これまでの術後平均在院日数は7日間 出血量(中央値)は50mlです。
福山市民病院では、特殊なカメラを用いると、ICG(インドシアニングリーン)という試薬が光って見えるという性質を利用し、手術中に癌(周囲)を光らせて確認したりする腹腔鏡下肝切除を行っています。
遠赤外線照射により、腫瘍の周囲が発光し、腫瘍の場所を認識できます。
胆石症、胆嚢炎、胆嚢ポリープに対しては基本的に腹腔鏡下手術を施行しています。
急性胆嚢炎に対しても、早期社会復帰を目指して、来院直後の緊急腹腔鏡下胆嚢摘出術を第一選択としています。
当院の腹腔鏡下胆嚢摘出術手術件数推移(2010年~2019年)
当院は、良性腫瘍に対する腹腔鏡下膵切除が保険収載され、施設基準が設けられた2012年から施設認定を受けています。2016年には悪性疾患に対しても適用拡大され、2019年12月現在までに腹腔鏡下膵切除術を54例に施行してきました。
当院の腹腔鏡下膵切除手術件数推移(2012年~2019年)
日本肝胆膵外科学会の定める高度技能指導医・専門医は
高倉範尚、貞森裕、日置勝義、門田一晃の4名が在籍しています。
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
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午前 | 高倉 | 貞森・門田 | 日置 | 貞森 | |
午後 | 日置・門田 |
空白の時間帯でも、お問い合わせ頂ければ、科内あるいは肝胆膵内科医師と相談して対応致します。
(月曜日・水曜日・金曜日は手術日で、即時の対応は困難な場合がありますが、お問い合わせください。)