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2024年度の歯科口腔外科の診療は、日本口腔外科学会指導医、専門医資格ならびにがん治療認定医(歯科口腔外科)資格を有する3名の常勤医と専攻医1名で行います。さて、口腔外科とは食べ物をかむ(そしゃく)、飲み込む(嚥下)、言葉を発する(構音)などの機能を維持または回復させるための専門分野です。具体的には一般の歯科医院では対応の難しい、口腔顎顔面外傷や口腔がん(舌がん、上・下顎歯肉がん・口腔底がん・頬粘膜がんなど)など口腔、顎骨およびその周囲の顔面、頸部の疾患を診療対象とし、総合病院の機能を活かして診療を行っています。
一般歯科開業医(かかりつけ歯科医)との役割分担を明確にし、かかりつけ歯科医院で治療可能な、むし歯・歯槽膿漏・義歯などの治療は全身疾患を有する患者さんなどを除いて、原則行わず口腔外科的疾患のみを対象として治療を行っています。また、近年大きな脚光を浴びている周術期口腔機能管理に関して当院と福山市歯科医師会は連携を構築しておりますので、よりきめ細やかな口腔衛生管理ができるものと考えております。また、当科の特徴である口腔顎顔面骨折や口腔がん治療は関連診療科と連携し治療方針を決定し、必要に応じて共同で手術を行うことにより安心・安全で高度な先進的な医療を提供しております。また、当科は日本口腔外科学会、日本口腔内科学会、日本顎顔面インプラント学会認定研修施設です。
口腔腫瘍、口腔顎顔面外傷、顎関節疾患、嚢胞性疾患、口腔粘膜疾患、埋伏智歯などの難抜歯、炎症性疾患
全身疾患に対する歯科的アプローチ、周術期(術前・術後)口腔機能管理、歯科インプラント(骨増生を含む)
(なお、当科では矯正治療は行っておりません)
2023年度に中央手術室で行った全身麻酔下手術症例は147例
(歯・歯槽外科手術:43例、補綴前外科手術:4例、外歯瘻・腐骨切除術:20例、顎骨腫瘍・嚢胞摘出術:29例、上顎洞関連手術:2例、顎顔面外傷外科手術:14例、口腔癌切除術(含頸部郭清術)・再建外科手術:35例)
埋伏歯抜歯等の外来処置件数;:約2,500件