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肺がん
肺がんの放射線治療
当院では脳、肺、肝への定位放射線治療を実施しています。
定位放射線治療は“ピンポイント照射”と⾔われています。多⽅向から三次元的に細いビーム状の放射線を病巣にピンポイントに集中して照射する放射線治療法です。⽐較的に⼩さな腫瘍に対してのみ⾏える治療法です。
当院での肺がんに対する定位放射線治療は、4⽇間で照射する⽅法と2週間で10回に分けて照射する⽅法があります。ビームの中⼼には⼤線量の放射線が照射されますが、ビームの重ならない部分は放射線照射量が少ないため副作⽤は少なくなります。肺の腫瘍は吸気と呼気で位置が移動します。当院では現在、体幹部固定具にて患者さんの動きを固定し、照射する時のみ呼吸を⽌める⽅法で放射線照射をしています。しかし、呼吸機能低下や認知症にて呼吸を⽌められない患者さんの場合には、できるだけ⼩さな呼吸をすることにより腫瘍の⽣理的呼吸性移動を⼩さくして治療する場合もあります。
放射線治療開始までの⼿順
1 照射野設定用CT撮影
放射線治療体位
2 放射線治療計画立案
3 定位照射実施
肺定位照射治療例
例1 例2
肺定位照射治療経過
肺定位照射の日程と所要時間
- 肺を固定するための体幹部固定具作成(30分)
- 固定具を装着して呼吸練習(30分)
- 照射野設定(30分)
- 治療計画(3時間)
- 線量検証(1週間)
- 放射線治療実施
1日に1回で12グレイ照射 所要時間1時間
連続4日間(12グレイ×4回=48グレイ)