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化学療法について
外来化学療法センターのご案内
化学療法は英語でchemotherapyといい、抗がん剤のほか、細胞に選択的に働く分子標的薬、骨転移などに対する薬、ホルモン療法薬などの治療があります。それらの薬を外来で点滴治療する外来化学療法が近年増えてきました。外来化学療法を受けられる患者さまは、内科、腫瘍内科、外科、乳腺甲状腺外科、泌尿器科、産婦人科、耳鼻咽喉科など各科から来られており、点滴内容、点滴時間なども様々です。治療の選択枝も広がり、日常生活や仕事を続けながらの治療も可能となってきています。10年前はほとんど入院で行われていた化学療法も、現在では半数以上が外来での治療となっています。
「外来化学療法センター」は2013年5月7日より西館1階に新設され稼働開始しています。明るいスペースの中で20床(リクライニングチェア14、ベッド6)にベッド数を増やし、センター内にトイレ設置など環境の改善を図り、また診察室と無菌調剤室を併設しました。がん化学療法を専門とする医師(がん薬物療法専門医)・看護師(がん化学療法看護認定看護師)・薬剤師(がん薬物療法認定薬剤師(現在準備中))を含めたスタッフにより各診療科の外来化学療法を実施しています。
当院の「外来化学療法室」は2007年12月に本館3階に整備され、7床のリクライニングチェアで開始し、外来化学療法の件数は1ヶ月に150件程度でしたが、最近では400件を超えるようになりました。まだ全面稼働はできていないため、混雑時にはお待ちいただくことがあるかと思いますが、安全を第一にしておりますのでご協力をよろしくお願いいたします。
「外来化学療法センター」では治療(化学療法)と連続して診察、インフォームド・コンセント(説明と同意)、無菌調剤と薬剤指導、相談やカウンセリングなどが行えるようになり、治療だけでなく副作用の予防、対処、生活指導を含め、外来化学療法を受けながら生活される患者さんをチーム医療(医師、看護師、薬剤師ほか)としてサポートすることを目指しています。
最近は化学療法のためにも早期から緩和ケアを活用することが重要と考えられています。必要に応じて緩和ケア科、精神腫瘍科医、臨床心理士、そのほか地域医療連携室、がん相談支援センターなどにも協力を得て、患者さんを中心とした広い意味での「チーム医療」体制を目指しています。
かかりつけ医を含めて地域の医療機関にも、外来化学療法中の患者さんの診療に連携のご協力をお願いする機会が増えております。
最終更新日:2018年11月27日