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備後サイコオンコロジー研究会は、「当地域のがん患者さんの心のケアを充実させ、サイコオンコロジーの普及を進めたい」と考えたこの地域の現在総合病院に勤務する精神科医と、精神腫瘍医としての経歴を持つ精神科医により、2009年9月に福山・尾三地区サイコオンコロジー研究会として発足しました。
心を専門としない医師やコメディカル・地域の緩和医療を担っておられる開業医の先生方との連携を通して、精神科医や臨床心理士のいない医療現場でも可能なサイコオンコロジーの実践を工夫していくことを目標としています。専門的で難解な症例検討会ではなく、基礎的なスキルで対応可能な症例の共有や、症例検討で問題となった精神症状に関するレクチャーなどを通して参加者皆で勉強できる機会になればと考えています。
本研究会は医療関係者を対象としております。
発足時の名称は福山・尾三地区サイコオンコロジー研究会でありましたが、数回の研究会を開催して、徐々に近隣の地域からも参加していただけるようになって来たため、備後サイコオンコロジー研究会と名称を変更し、活動を継続しました。
2019年10月に開催された第21回研修会をもって活動を終了しました。
氏名 | 所属 | 役職 | |
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木保 正彦 | きやすクリニック | 精神神経科 | 【世話人】 |
平 俊浩 | 福山市民病院 | 精神科・精神腫瘍科 | 【代表世話人】 |
日笠 哲 | 蔵王病院 | 精神科 | 【プログラム委員】 |
水野 創一 | 福山医療センター | 精神科・神経科 | 【監事】 |
則行 敏生 | JA尾道総合病院 | 呼吸器外科 | 【世話人】 |
豊田 直之 | JA尾道総合病院 | 医療福祉支援センター | 【世話人】 |
塩飽 良枝 | 前原病院 | 看護師長 | 【世話人】 |
住吉 倫世 | 楠本病院 | 看護師長 | 【世話人】 |
黒田 理子 | 福山市民病院/JA尾道総合病院 | 臨床心理士 | 【世話人】 |
福山市民病院 〒721-8511 広島県福山市蔵王町5-23-1
回 | 日付 | 内容 | 演者 | 演題 | 開催地 | ||
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1回 | 平成21年11月12日 | 症例報告 | 楠本病院看護部 | 緩和ケア認定看護師 | 住吉 倫世 | うつ状態を伴うがん患者への対応 | 福山 |
特別講演 | 医療法人緑誠会 | 精神科 | 日笠 哲 | がん患者におけるうつ ~うつをどう見たてるのか~ | |||
光の丘病院 | |||||||
2回 | 平成22年4月14日 | 症例報告 | JA尾道総合病院 | 看護科 | 松浦 里香 | せん妄を呈するがん患者への関わり-困難な症例を通して振り返る- | 尾道 |
研究紹介 | 福山市民病院 | がん化学療法看護認定看護師 | 松本 真由子 | 福山市民病院におけるサイコオンコロジーの認知度 | |||
高橋 朋子 | |||||||
教育講演 | 福山市民病院 | 精神科・精神腫瘍科科長 | 平 俊浩 | がん患者におけるせん妄の診断と治療 | |||
3回 | 平成22年10月27日 | 特別講演 | 埼玉医科大学 | 精神腫瘍科教授 | 大西 秀樹 | がん医療における心の問題とその対応について | 福山 |
国際医療センター | |||||||
4回 | 平成23年4月5日 | 特別講演 | 広島文教女子大学 | 名誉教授 | 藤土 圭三 | がん医療・緩和医療における臨床心理士の機能と役割 | 福山 |
5回 | 平成23年11月10日 | 症例報告 | 福山市民病院 | 緩和ケア病棟看護師 | 三谷 悦子 | 緩和ケア病棟における終末期胆管癌患者の家族ケアの事例 | 尾道 |
症例報告 | JA尾道総合病院 | 緩和ケア認定看護師 | 藤原 ちえみ | 一般病棟で、関わりに難渋した症例 -村田理論でスピリチュアルペインを振り返る- | |||
6回 | 平成24年4月12日 | 症例報告 | 長期にわたり精神的なサポートを必要としたがん患者の1例 ~2病院での経過をふり返って~ | 福山 | |||
公立学校共済組合 | 看護部 | 吉岡 千二美 | 中国中央病院での経過 −手術から転院まで− | ||||
中国中央病院 | |||||||
福山市民病院 | 看護部 | 九鬼 恵子 | 転院後〜緩和ケア病棟転棟まで | ||||
渡邉 めぐみ | |||||||
緩和ケア病棟看護師 | 梶原 寛美 | 緩和ケア病棟での経過 −看取りまで− | |||||
精神科・精神腫瘍科科長 | 平 俊浩 | 精神腫瘍科の関わり | |||||
精神科・精神腫瘍科臨床心理士 | 黒田 理子 | −中国中央病院での治療中から看取りまで− | |||||
7回 | 平成24年10月25日 | 症例報告 | 福山市民病院 | 精神科・精神腫瘍科科長 | 平 俊浩 | パキシルCRの使用経験 | 尾道 |
特別講演 | 川崎医科大学 | 精神科学教室教授 | 山田 了士 | 緩和ケアでの面接 -自戒をこめて- | |||
川崎医科大学付属病院 | 臨床心理センター長 | ||||||
8回 | 平成25年4月18日 | シンポジウム | 緩和ケアにおける鎮静についての取り組み~各施設における現状と今後の課題~ | 福山 | |||
尾道市立公立 | 緩和ケア病棟 | 後藤 直美 | 緩和ケア病棟の立場から | ||||
みつぎ総合病院 | 緩和ケア認定看護師 | ||||||
尾道市立市民病院 | 緩和ケア認定看護師 | 黒河 香織 | 緩和ケアチームの立場から | ||||
「鎮静のガイドライン作成について」 | |||||||
楠本病院 | 緩和ケア認定看護師 | 住吉 倫世 | 一般病棟の立場から | ||||
まるやまホームクリニック | 院長 | 丸山典良 | 在宅医療の現場から | ||||
9回 | 平成25年10月17日 | 一般演題 | JA尾道総合病院 | 精神神経科 主任部長 | 木保 正彦 | 医療スタッフが果たすメンタルケアについて | 尾道 |
一般演題 | 福山市民病院 | 精神科・精神腫瘍科科長 | 平 俊浩 | 福山市民病院における臨床心理士と精神腫瘍医の協働について | |||
精神科・精神腫瘍科臨床心理士 | 黒田 理子 | ||||||
一般演題 | JA尾道総合病院 | 緩和ケア認定看護師 | 藤原 ちえみ | 多職種で関わっている症例~心理的サポートについて~ | |||
10回 | 平成26年5月.23日 | 特別講演 | 名古屋市立大学大学院 | 医学研究科 | 明智 龍男 | がん患者の精神症状の評価とマネジメント | 福山 |
精神・認知・行動医学分野教授 | |||||||
11回 | 平成26年10月9日 | 一般演題 | JA尾道総合病院 | がん性疼痛看護認定看護師 | 小田原めぐみ | 小児悪性疾患を抱える患者・家族のケアについて | 尾道 |
臨床心理士 | 西村 寛 | ||||||
作業療法士 | 寅丸 貴司 | ||||||
むかいしま訪問看護ステーション | 高垣 優子 | ||||||
12回 | 平成27年5月22日 | 一般演題 | 福山市民病院 | 精神科・精神腫瘍科 | 平 俊浩 | がん患者に対するミルタザピンの使用経験 | 福山 |
栄養管理科 | 岡田 玄也 | 食を通した心のサポートを目指して | |||||
リハビリテーション科 | 内田 綾 | がん患者の在宅への気持ちを支える~リハビリの視点から~ | |||||
三田 隆之 | 協業することで自己実現を達成した一例 | ||||||
13回 | 平成27年11月6日 | 演題 | 福山医療センター | 精神科 医長 | 水野 創一 | 『抑うつ剤におけるジェイソロフトの有用性(仮)』 | 尾道 |
特別講演 | 京都大学医学部付属病院緩和ケアセンター | 緩和医療科 教授 | 恒藤 暁 | 『Whole Person Careの実践 ~傷ついた癒し人とマインドフルネス~』 | |||
14回 | 平成28年5月20日 | 症例検討 | 福山市民病院 | 精神科・精神腫瘍科 臨床心理士 | 妹尾 真知子 | 症例1『抑うつ状態で緩和ケアチームに紹介された高齢者』 | 福山 |
症例2『痛みと抑うつを訴える症例』 | |||||||
特別講演 | 福山市民病院 | 精神科・精神腫瘍科 医師 | 平 俊浩 | 『がん患者の抑うつをCASを利用して評価する』 | |||
15回 | 平成28年10月28日 | 症例提示 | JA尾道総合病院 | 緩和ケア認定看護師 | 藤原 ちえみ | 『子どもへのサポートについて』 | 尾道 |
臨床心理士 | 西村 寛 | ||||||
特別講演 | 安佐市民病院 | 精神科 主任部長 | 日笠 哲 | 『がん患者の不眠と終末期せん妄』 | |||
16回 | 平成29年5月12日 | 特別講演 | 市立札幌病院 | 精神科 副医長 | 上村 恵一 | 『がんに伴う精神症状の評価と対応』 | 福山 |
17回 | 平成29年12月8日 | 特別講演 | 国立病院機構四国がんセンター | 臨床心理士 | 井上 実穂 | 『グリーフケア~死別の悲しみとその回復』 | 尾道 |
18回 | 平成30年5月11日 | 症例検討 | 楠本病院 | 緩和ケア認定看護師 | 住吉 倫世 | 『社会経済的苦痛によって意向が割れ、望ましいケアの実現に苦労した症例』 | 福山 |
前原病院 | 緩和ケア認定看護師 | 塩飽 良枝 | 『在宅医療に関して患者と家族の意向異なった症例』 | ||||
教育講演 | 福山市民病院 | がん看護専門看護師 | 三村 優 | 『がん患者と家族の意思決定を支える-意向の対立に見出せる患者・家族の力に着目して-』 | |||
19回 | 平成31年10月19日 | 一般講演 | JA尾道総合病院 | 薬剤科・薬剤師 | 江草 徳幸 | 『「不眠症治療薬の見直し」始めました-整形外科病棟における薬剤師の取り組み-』 | 尾道 |
教育講演 | 福山市民病院 | 精神科・精神腫瘍科科長 | 平 俊浩 | 『全医療職が知っておきたい不眠の薬剤選択と治療ノウハウ2018-安全性・効率性・医療経済的観点も含めて-』 | |||
20回 | 令和元年5月24日 | 特別講演 | 国立がん研究センター東病院 | 精神腫瘍科 科長 | 小川 朝生 | 認知症を持つがん患者のケア・医師決定支援 | 福山 |
21回 | 令和元年10月18日 | 一般講演 |
福山市民病院 |
精神科・精神腫瘍科科長 | 平 俊浩 | がん医療におけるうつ病・うつ状態 | 尾道 |
一般講演 |
福山市民病院 |
精神科・精神腫瘍科科長 |
小田 幸治 | 当院におけるがん患者さんの抑うつ状態へのアプローチ |