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福山市民病院中央手術部では、60名に及ぶ外科系医師、10名の麻酔科医師、34名の手術室看護師および29名の集中治療室看護師が一丸となって、安全で高品質な手術医療を提供しています。2008年4月の中央手術部開設以降、救命救急センターからの緊急手術に迅速に対応するため、麻酔科医は集中治療室勤務者を含めた常時2名待機体制、手術部看護師は三交代制をそれぞれ開始し、手術部の24時間体制を整備してきました。また、緊急手術以外の手術件数も右肩上がりに増え続けており、2014度年間手術件数は6,086件、全身麻酔件数も3,167件に達しています。
一方、周術期全般における患者安全管理を確保するため、全身麻酔後は術後リカバリー室に収容して病棟に直帰する患者を最小限にとどめ、重症術後患者を麻酔科医が集中管理する集中治療室の運用を2013年5月から開始しました。さらに、術前管理の充実及び効率化を図るため、多職種のチーム医療による周術期管理外来を始めました。70平方メートル近い広い手術室も3室増設されて計10室となり、質量ともに一層充実した周術期医療への飛躍を遂げたいと願っています。